公開がおそくなってしまいましたが
去る11月30日にPro Tools 8 プレビューイベントに行ってきました。
会場となったロックオンもリニューアルオープンしてからは初めて
いきました。まあリニューアルしたのは28日ですが・・・。
というわけで早速Pro Tools8のレビューを。
会場でみたのはLE 8 β版でした。さすがにまだ製品版はまだできて
ないorみせることができないようでした。紹介してくれるのはデジ
デザインUSAから一名、通訳としてデジデザインJapanから一名の計
2名でした。
まさかアメリカからわざわざ来ているとは思いませんでした。
デジデザイン、ロックオンの本気が伝わりました。ちなみにロック
オンにはこれから(新店舗になってから)デジデザインのスタッフが
常駐するみたいです。
疑問に思うことがあれば直接質問することができるのはすばらしい
ですね。
ではズラーっと(ただ致命的なことにメモをとってなかったので
うろ覚え)
ちなみに各ホームページなどですでに紹介されてる機能は部分的に
割愛させていただきます。
・色の変更コントラスト濃いめ
7と比べて画面の色(コントラスト)が暗めになっています。
今回解説してくれたアンディ(digidesign社)によると、pro tools
はレコーディング業界では標準のツールとなってて、スタジオの
コントロールルームはだいたい少し薄暗いのでそれに合わせて
画面のコントラストを下げて目が疲れにくいようにしたそうです。
・トラックの色もデフォルトで色変更ができる。
7.3の時から(正確ではないかも)裏設定としてあった、
ミックスウインドウのトラックの部分がデフォルトで色を換えら
れるようになりました。
割とどうでもいいことですが、視認性は格段にあがります。さら
に今回からは色の濃淡だけでなく、変えれる項目も増えている
ようです。
・ループレコーディング機能の強化
個人的にはこれが一番すごいと思った機能です。例えば、Voを
録るとして一発で録れることはあまりないわけです。(もちろん
一発で録れる素晴らしいボーカルさんはごろごろいます)そこで、
何テイクも、録っていくわけですが、これが今まではMTRでいう
バーチャルトラック的なトラックを新規作成もしくは複製して
いたんですが、(実はオペレーターによって方法はいろいろある
みたいです)、どうしてもテイクが変わる度にトラックを新規作
成なり時間と手間がかかってしまいます。
Ver.8ではモードとして(何モードかは忘れてしまった。)
自動でバーチャルトラックを作成してくれるモードができました。
しかも今までは、トラック内につくったテイクは一個一個見て
いかないといけない(同時にバーチャルトラックを表示できない)
のが、Ver8ではすべてのテイクが表示できます。
また、プレイリストに登録されるので、各テイクのよい部分を
選択、つなぎ合わせが一つのトラックで完結できます。
さらに各プレイリスト&各ファイルにレートを1〜5の間でつける
ことが出来る(itunesと同じように)ので、今まではどのテイク
のどの部分がいいのか紙などにメモしていたんでんですが、
これで採用するファイルにレート5をつけておけば、あとで、
レート5でスイープすれば一個一個ファイルを選択してつなぎ合わ
せなくても一発で完成トラックを作成できます。
・RMS表示が可能に
タイトルそのままです。トラックチャンネルでRMSで波形を再現
できます。
・LE,M-powerdで扱えるトラック数が最大48モノorステレオ
オーディオ・トラック
M-powerdを所有している自分にとってはキットを使わないでこの
トラック数拡張はうれしい限りです。さらにtoolkitを導入すれば
最大128オーディオ・トラック(LEの場合)まで拡張できます。
M-powerdの場合は64まで。
・MIDI
個人的にはPro Toolsであまり打ち込みをしたことはないんです
が、今バージョンから大幅に使いやすくなっているようです。
・譜面ウインドウが追加ー書き出しも可能
MIDI打ち込みに譜面でもできるようになりました。楽譜を読める
or譜面を打ち込みたい時に便利なんですが、ようやく対応しまし
た。さらにオーケストラなど、全体の譜面を表示、出力できるよう
になってます。ここは譜面ソフトSibeliusからの技術だそうです。
現在、avidの傘下になってます。ただ、万能ではなくて、基本
的なことはできるけど、細かいことはsibeliusで、というスタンス
らしいですが、必要十分な性能は持っていると思います。
・midi 複数トラック同時プレビュー同時書き込み
タイトルで説明しきれているとは思うのですが、この同時書き
込みがすごい。たとえば、複数のパッド系のトラックがあるときに
音色は違うけどコードが一緒なときに、今までは、ひとつのトラック
を打ち込んで、Copy&Pasteだったのが、複数のMIDIトラックを表示
させて同時に打ち込んでしまえるという、他のDAWでもできるのか
どうかはわかりませんがなかなか画期的な方法です。多分、あと
から修正するときに重宝すると思います。
・instrumental
digidesign謹製のソフトが多く追加されました。
個人的にはBoomドラムマシンとXpand!が気になります。
Boomドラムマシンは往年のドラムマシンを模して作られています。
音もなかなか良さげでした。
Xpand!は前バージョンからサンプルが倍増の2000サンプルになり、
4multiになりました。
前バージョンも一応4種類のサンプルを立ち上げられたけど、ひと
つのmidiしか受けれなかったので、パッド系しかmultiとしては使え
なかったのですが、今回は最大4種類のmidiをうけれるみたいです。
以上、実際に本物を見てきて個人的に気になった部分を列挙してみま
した。個人的感想としては、コンシューマー向けにも使いやすく、PRO
ユーザーにも使い勝手よくまとめられていると感じました。発売は年末
みたいです。すごく、楽しみです。
digidesign pro tools 8譜面ソフトウェア sibelius